8月 262016
 

Direction

 

「一人予約」でメンタルトレーニングを兼ねたラウンド。
ゴルフを始めた頃に出会ったシングルプレイヤー「ハチの兄貴」
運良く一緒にプレーすることに恵まれた俺だったが、
前半のスコアはドライバーのどスライスを連発して「56打」の何の成長も見られない姿を披露していた。

8年間の歳月と言えば、
ランドセルを背負っていた小学生が、成人式を迎えて世間に「大人」と認められる成長著しい年月だ。
「進化」することで生き残ってきた人間としては誰もが当たり前の様に成長していく時間の中で、
この俺に至っては、8年前と「何一つ変わっていない」という事は、
もはや生物学的には「人間ではない」という事になってしまう。

では、人間では無ければ俺は一体何なのか?

ゴルフと言うスポーツは、
自分のアイデンティティーまで破壊するほどの強力な威力を持っているとは、
なんと恐ろしいスポーツなのだろうか

そんな人間の皮を被ったミトコンドリアの俺に、
ハチの兄貴はポツリとつぶやいた。

「むらさん、向ている方向違うよ。」

えっ、なんですとっ!

俺はビックリして、慌てて「眠れる将軍」のポジションをチェックした。
大丈夫だ。いつも通りの「右寄り」になっている。

そんな俺の仕草にも目をくれず、ハチの兄貴は続けて言った。

「アドレスの時、すっげー右向いて構えているんだよ。」

ええぇっー!マジですかそれは!?

あまりにも衝撃的な言葉だった。
俺の頭の中では、「クリスタルキング」「ユゥアーショック!!」と絶叫しながら歌い続けるほど
衝撃的な言葉だった。

なぜなら俺は、
これまで8年間のゴルフ練習の中で常に欠かさず「ツアースティック」を使ってアドレス方向の確認を行ってきたから、
「ターゲットに向かってスクエアに構える」事だけは完璧に出来ていると思っている。

それが、「右を向いている」とは一体どういうことなのだ?

俺は兄貴に聞いた。

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