フェアウェイウッド

ダブルス戦で勝つための戦略

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2年ぶりに来たコース「長野国際カントリークラブ」で、
突然の「ダブルス戦」を挑まれた俺。

ペアを組むのは「シングルKさん」だから安心しているが、
それでも不安が全て消えたワケではない。

まず、不安要素その1。
今回対戦するペアが、
「飛ばし屋Tくん&アスリートKくん」のヤングチームという事だ。

この二人、ゴルフを始めて7年くらいにもかかわらず、
既に「80台のスコア」バンバン出している
しかも、ドライバーの飛距離は250ヤードを軽く超えるビッグドライブを放つ。
俺の方が身長も高く、腕廻り脚廻り腹廻りの発達した強靭な肉体美を誇っているが、
彼らのボールの100ヤードも後方に「おいてきぼり」で、俺はいつも一人寂しく孤独を味わっているのだ。
さらには、「あれはOBに入っちゃったよね~」と言う弾道が、
何故か常に木に当たってコースに戻ってくるという強運を持ち合わせていた。

不安要素その2。
俺たちアダルトチームが、「プレーするコースを初体験」という事だ。

確かに、俺はこのゴルフ場に一度来た事がある。
しかし、今回ラウンドするコースは俺も初めての「妙高コース」が含まれている。
さらに、シングルKさんにおいては初体験チェリーボーイの初ラウンドで、
どんなコースレイアウトになっているのか?
どこにハザードがあって、どこがOBなのか?
グリーンは?芝目は?ボールの転がり具合はどうなのか?など、
右も左も北も南の陽子も分からない状態なのだ。

不安要素その3。
「俺のプレーに全てが懸かっている」という事だ。

今回の「ペアマッチ・ダブルス戦」のルールは、
「4ボール、ペアの合計スコア」で勝敗を決める事になっている。

なので、単純に「グロスの合計」が少なければ少ないほど、
勝利を収める確率が高くなるルールだ。

という事は、シングルKさんのスコアがいくら良くても、
俺のスコアがガチョーン!ならば「差し引きチャラ」どころか「スコアを加算!」という事態が発生し、
俺はただのポンコツ役立たずの足手まといになる危険性を大きくはらんでいるのだった。

この不安要素にがんじがらめに縛られて、
いつも以上の緊張とプレッシャーを感じる中で、俺はドライバーを振った。
左に引っ掛けるチーピンが俺の第1打目だった。

俺の望みと希望を託されているKさんのティーショット。
同じく左に曲がりながら飛んで行った。

ヤングチームのボールは、二人とも右側のラフへ。
対照的なスタートで幕が切って落とされたスタートホールだった。

俺のボール、深いラフに止まってなんとかOBは免れていた。
グリーンまでは、たっぷり200ヤード以上は残っている。
セカンド地点からは打ち上げになっているので、
ピン位置、グリーンの形状が確認できない砲台グリーンに、
俺は「一体、どうすべきか・・・?」と、次の一打に思考を巡らせていた。

この位置からは当然グリーンを狙うことなんて出来やしない。
とりあえず、フェアウェイにボールを戻して「3打目勝負」にするにしても、
出来るだけグリーン近くにボールを運んでおきたい気持ちがあるが、
ボールの状況は「つま先下がりの左足上がり」という俺がもっとも苦手としているライだった

「スライスが出やすいし、しかもダフりやすいぞ。これは・・・。」

1回のミスショットも許されない状況で、
大きなプレッシャーが背中にズッシリとのしかかっている。
この深いラフからボールを打つなんて芸当が、果たして俺に出来るのだろうか?

「飛距離を稼ぎたいけど5Wじゃグリーンまでは届かないし、
横に出してもまだ200ヤードは必要だな・・・?」

俺の思考はどどまる事を知らずに、
次の一打の戦略を立てられずにその場に佇んでいたのだった。

そんな時、ペアのシングルKさんが、
「むらさん、無理しないで刻んで行きましょうよ。」
と声を掛けてくれた。

「そうか、ペア戦なんだから二人で相談しながらプレーして行けばイイんだ。」
俺の心の緊張がフワッと解かれた瞬間だった。

Kさんは、
「むらさん、グリーンまで残り100ヤードの距離だったらミスなく打てるでしょ。
だから、グリーン手前100ヤードが残る番手を選んで打ってください。」
と言ってくれた。

的確で具体的なアドバイスをもらって迷いがなくなった俺は、9番アイアンを手に取った。
得意なクラブを持っているお蔭でしっかりフェアウェイにボールを戻して、残り距離も100ヤード。
完璧なショットを打つ事が出来ていた。

3打目はPwでグリーンオン。
ピンから1.5mの位置に付けていた。
これを沈めてパー。
幸先の良いスタート切れていた。

シングルKさんは、何故かダボだったが、
相手のヤングチーム、飛ばし屋Tくんはボギー、アスリートKくんはダボで、
俺たちアダルトチームが「-1」のスコアを記録していた。

次のホールは、打ち上げのショートホール。
ヤーテージの看板は「159Y」となっているが、
グリーン面は俺の目線の遥か上に見えている。

オナーの俺は、「打ち上げ+5ヤードみて、ピンまで165Y」と読み、
シングルKさんもそれに従ってそれぞれ打った。
とりあえず、グリーン方向へは飛んで行ったがボールの落ちどころは確認出来なかった。

俺のボールは、運よくグリーンオン。
Kさんのボールは、グリーンは外して左の奥のラフにまで飛んでいた。

ヤングチームは、二人とも手堅く1オンを果たしていた。

Kさんのアプローチはピンまで残り30ヤード。
下りラインになる難しいショットが残っているが、
きっと、カラーに落としてそのまま惰性でボール転がす「抜群の寄せ」を披露してくれるだろう。

しかし、まさかのトップボールで無残にもグリーンオーバー。
3打目のグリーンオンになっていた。

1オンしていた俺と、ヤングチームの2人はこのホールをパー。
しかしKさんはまさかの3パットで「6打」を記録。

2ホールを終わって「+2打」のビハインドを背負った俺たちアダルトチーム。
今日は、頼みの綱のKさんの調子がイマイチらしいぞ?
という事は、今回のダブルス戦も、俺は「鴨ネギ」となってヤングチームにケツの毛の残り一本までまでキレイに抜かれてすってんてんの「焼き鳥」になってしまうのか!?

大きな不安と心配で、俺の頭は一杯になっていた。

しかし、この後続くホールでは、
俺の持ち球右曲りのどスライスは姿を消してOBも出る事も無く「パー」や「ボギー」でスコアをまとめていた。
途中、「あっ、ヤベっ。やっちゃったっ。」と言うショットで「ダボ」を打ってしまった時は、
Kさんがしっかりパーを取っていたので、ヤングチームとの勝負の行方は
まだまだ分からない怪しい均衡を保っていたのだった。

 

前半の勝負が終わって、俺のスコアが「47打(16パット)」
シングルKさんのスコアが「50打(21パット)」で合計「97打」

対するヤングチーム、飛ばし屋Tくんのスコアが「44打」
アスリートKくんのスコアが「56打」で合計「100打」
なんと、俺たちアダルトチームが「-3打」でリードしていたのだった

まさかの展開に自分の眼を疑った俺。

もしかしたら今回の勝負は勝てるかもしれない!
俺に閉ざされていた「希望の光」が再びキラキラと差し込んできたのだった。

そして俺は、ダブルス戦の勝利と
新シーズン初めての「100切り」を目指して、
後半戦の「妙高コース」に向かって行ったのだった・・・。

To be continued.

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コメント

  1. 始めて「ダブルス戦」なんてものを体験しましたけど、
    コレ、結構面白いですね!
    よく結婚式の時に、
    「これからは、喜びは2倍に。悲しみは半分に。」
    なんて言うじゃないですか。
    ダブルス戦もまさしくソレ!
    しかし、初々しいのはわずかな期間で、その内
    「喜びは2倍に反比例に。悲しみは倍増をさらに自乗に。」
    なるかも知れませんがっ。( ;∀;)

    さて、この後私は一体どうなるのでしょうか?
    お楽しみに~。^^

    • ラディのパパ
    • 2016年 9月 24日

    むらさん、こんにちは!

    あら~?
    なんかとってもいい感じじゃないですか?
    シングルKさんよりも良いスコアで前半戦を終え、しかも相手チームに3打もリードしているとは。
    このままのペースで後半戦も行けるといいですね~!

    通常、ゴルフって個人プレーじゃないですか?
    今回のようなペアマッチって、そうそうやらないですよね?
    「俺には心強い相棒がいるのさ!」
    こんな心境が功を奏したのでしょうか?
    それとも…
    「むらさんの実力が開花した」のか?

    どちらにせよ、後半戦がたのしみですね~(≧▽≦)

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