10月 262016
 

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順調なスタート切った「むらコンペ」の前半戦。
3ホール目は、グリーンの位置が見えないブラインドホール。

しかし、この「上田丸子グランヴィリオゴルフ倶楽部」で何度も苦渋を舐めている俺には、
ティーショットの打ち出し方向がしっかりインプットされている。

フェアウェイに小さく見えている旗をきっと誰もが「狙い目」にするだろうが、
そんなありきたりのコースマネジメントでは優勝することは不可能だ

出来るだけグリーン近くにボールを運び、
得意な距離でのアプローチでベタピンに寄せて、
1パットのバーディー。

絵に描いたような格好の良いプレーを同伴者に魅せつけ、
彼らの戦意を叩き潰して「どうやってもむらさんには敵わない」と心に劣等感を植え付け、
自分が主導権を握ってプレーを進めることが優勝するためには最も重要な戦略なのだ!

IPの黄色い旗はティーグランドから左に見えるが、
俺の狙い目はもちろん右側のり面方向だ。

ここでも俺のドライバーはイメージと寸分の狂いもなく、
狙い目に向かって飛んで行ったのだった。

ひらじいさんは、セオリー通り黄色い旗狙いののナイスショット。
ヨーコさんも同じくしっかりフェアウェイをキープしていた。

きっと二人の眼には、
「むらさんのドライバー、全然スライスしないじゃないの」
と映っている事だろう。

確かに、今日の俺のドライバーは真っ直ぐ飛んいる。
飛距離も自分でビックリするくらい飛んでいるから、
内心は「どうだ!スゲぇだろ!!」と優越感で一杯だった。

しかし、このまま好調なショットを繰り出していたら、
俺は「嘘つきむらさん」と呼ばれてしまう危険性がある。

日記では、「永遠のどスライサー、ゴルフ初心者の全国代表」などと言っておきながら、
実際は「全く違う!」となれば、
・嘘つき
・偽善者
・ペテン師
・オオカミ少年
・与太郎
・最低!
・もう近寄らないで!!
などと呼ばれ、
愛想と共に三下り半を突き付けられて、
一人孤独なオンリーロンリーゴルフライフを送ることになってしまう。

そんな寂しい生活だけは絶対に避けなければならないが、
しかし、この好調は維持したい!
さらには、悲願の「優勝」をこの手に掴み、
ドラコンニアピンの他、全てのアトラクションに名を残して、
おまけにコンペ賞品までも総取りでゲットしたい!!
そして俺は、未だに誰も成しえていない「コンぺ主催者優勝」という空前の記録を
歴史に刻み込みたいのだ!!!

そんな俺の心の揺れが響いたのか、
グリーン上では4パットを叩いてしまった。

完璧にマスターしている「羽毛タッチ技法」が何故か「剛毛タッチ打法」に変わり、
芝の感度を無視した転がしになっていた。

ひらじいさんは、難しい距離の1パットを決めて、
ヨーコさんは手堅く2パットでホールアウトしていた。

いかん、いかん。
これではいかん。

心を落ち着けて邪念と欲望を捨て去らなければ、
また「いつも通りの俺」に戻ってしまうぞ。

続くショートホールではボギーに戻して、
次のドラコンホールでは、またまた絶好調なドライバーでフェアウェイを捉え、
小旗にデカデカと自分の名前を書き残した。

しかし、続くショットが決まらない。
Fwでは左に引っかけ、アイアンではシャンクし、
アプローチもグリーンにすら届かない寄せだった。

当初はバーディーだって狙えたこのホールで俺は再び4パットを叩き
スコアの加算をドンドン続けていた。

前半が終了し俺のスコアは「58打」
パット数は、4パット2回を含む「20打」という記録。

同じく「20パット」をしたヨーコさんのスコアは「54打」で、
ひらじいさんは、危うく「60打超え」という寸前で何とか前半のプレーを終えていた。

これはヤバイ状況だ。

俺の描いていたプランでは、
「ボギーゴルフ、たまにダボ」という40台のスコアで後半を折り返す予定だった。

同伴者の二人は作戦通りに苦戦しているから、
俺は「地元の利」を活かして自分のプレーに徹すれば何の問題も起こらないハズだった。

一番の不安要素「曲がるドライバーショット」が無くなっている今日、
俺のプランはさらに強固になって「べスグロ更新」だって狙える状態なのに、
まさかアイアンショットにシャンクが飛び出すとは思っていなかったぞ。

さぁ、どうする?
この前半の余計な加算を、一体どうやって帳消しにすればいいんだ?

俺は、食べ放題のランチを皿一杯に盛りながら、
後半の戦略を組み立て直していた。

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しかし、俺のシャンクは留まることを知らなかった。

番手を替えても、またシャンク。
第1打目がフェアウェイにあってもパーオンするどころかボールは右に右に飛び出して、
グリーンから離れていく一方だった。

池があれば池の方向へ。
白杭があれば白杭の方法へ。
横を歩いていた同伴者にさえ向かって飛んで行くこともあった。

いつも間にか俺のアイアンショットは
「殺人ボール」へと変貌を遂げていたのだった。

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後半の俺のスコアは「53打(17パット)」で、
また「普段と一緒の俺」がそこに居たのだった。

ひらじいさんは、本来の自分の姿を取り戻して「44打」。
さすがに後半のプレーまでは「プレッシャー魔法」の効力は続かなかった。

ヨーコさんは、何故かパットが乱れて前半の好プレーから一転していた。

しかし、これらの結果が「新ぺリア方式のハンディー戦」では一体どうなるのか誰も分からないまま
「第9回むら感謝還元コンペ」の表彰式が執り行われたのだった・・・。

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To be continued.

 


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